2018年5月25日
OPEN 12:01
12:01 open
ローカルの常連さんが開店前からオープンを待つ。
ランチタイムが終わるまで、客足が途切れずオーダーの声が飛ぶ。
Cafe qrothのオーナーがこのお店をオープンさせたのは15年前。
日本では珍しい大型倉庫を改造したカフェは仲間たちと内装から作り上げた。
「あの当時、ラテが気軽に飲めてみんなで集まることができるカフェがなかった。だから作ろうと思ってん。」
Cafe qroth のオーナー 八川さんは、カウンター越しに冷めたコーヒーを飲みながら話してくれた。
阪急電鉄神戸線 阪急塚口駅より徒歩 8分
園田学園女子大学が近く、幹線道路に面した大きな倉庫の2Fにお店はある。
電気工事の会社とアダルトな大人のお店が1階に同居し、初めて来た人はそこにカフェがあるとは気づかない。
「こんな所にカフェがあったなんて知らなかったー。」
そう言われるとオーナーは「もう15年もやってんやけどな。」といつも不満そう。
確かにこのお店は自分だけが知っている、秘密にしておきたい場所ではある。
デートや打ち合わせでも利用できるが、少し一人で本を読んだりPC作業をしたり。
自分と向き合うにもちょうどいい。
私がこのお店を初めて訪れたのは12年ほど前、まだ学生の頃だった。
当時から遅くまでコーヒーが飲め、ケーキが美味しかったのを覚えている。
頻繁に通う様になったのは去年の夏頃から。
ちょうどランチタイムに駐車場があり、食事とコーヒーが楽しめるローカルのお店があることが少し嬉しかった。
店内は最大150人は収容できる広さであり、ライブイベントやアパレルの撮影にも利用される。
高い天井の開放感と隣の席と十分な距離がある店内はいつも多くの人で賑わう。
広い店内を無視するかのように、オーナーとの会話を楽しみにカウンターへ腰掛ける人も多い。
バイク、ファッション、音楽、ビジネス。
会話が生まれるカウンターでは、しばしば次回のイベントの企画が進んでいく。
大きな幹線道路に面した立地と駐車場があるqrothには、車やバイクを愛する人たちも多く集まる。
年に1度、秋に開催されるイベント 「キュロスナイト」は関西各地から旧車、現行、アメリカン、ヴィンテージのバイクが集結し、ハンバーガーとコーヒーが一年で最も消費されていく。
Cafe qrothのフード、ケーキはぜひ食べてもらいたい。
きっと次にこのお店を訪れる理由になる。
空間を演出し、メニューでファンを増やす。
イベントによりCafeとして新たな価値を提供する。
Cafe qrothが新しいカフェの形を見せてくれる。
writing @gap755
photo @bigbach66